診療内容

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一般歯科治療

主として「虫歯治療」です。虫歯の程度によって治療方法が異なります。
初期の虫歯(エナメル質、象牙質までの侵襲)では、患部を除去して色々な材料を用いて充填する治療方法です。
前歯には合成樹脂の白い充填物、奥歯(白歯)には合成樹脂の白い充填物または、虫歯の大きさの程度により金属の充填物を使用します。
また、奥歯には患者さんが希望する場合、セラミック等の充填も行っております。
虫歯が歯の神経部まで侵襲した場合は神経を取り除く治療(根幹治療)を行い、その後歯を被覆する治療を行います。
その際、保険適用の材料を用いる場合とセラミック等を使用する場合があります。
虫歯が歯を支えて骨より下部まで進んいる場合は、歯の保存が出来ないため患者さんの許可をとって抜歯する治療となります。
その後は、歯の欠損状態により、義歯(入れ歯)か架橋義歯(金属等を使用する固定制ブリッジ)の処置または、インプラント治療を行います。
尚患者さんが抜歯を拒んだ場合は、抜歯を避けて処置しますが、治療方法が限られますので、予め了承していただきます。

小児歯科

乳歯は永久歯と異なり、歯の表面がザラザラして歯垢が付きやすく、また永久歯より軟らかいので虫歯になりやすいです。
治療方法はシーラント(歯の溝にアクリル樹脂を充填)や、フッ素塗布などで乳歯列期(およそ6歳以下)にしっかりと歯磨きの方法を身につけることが大切です。
永久歯と乳歯が混在する時期(およそ13歳以下で混合歯列期)では、乳歯の早期欠損、晩期残存により永久歯の萌出位置の異常や、萌出不能が起こる原因となります。そのため乳歯列期、混合歯列期では、4ヶ月に一度来院するよう指示しています。
そして小児の歯磨き指導のみならず、健康維持のため食育の指導も合わせて行います。

予防歯科

口腔内の一連の治療が終了した後、月に1回メンテナンスのため来院する事を推奨しております。
治療は治療後の歯や、歯の周囲の清掃が中心となります。その他歯磨き指導、フッ素塗布なども行います。健康な人間の生活で最後まで残る「欲」は食欲です。すなわち人体で歯に限らず、口腔内は毎日使う部分ですので、しっかり予防しましょう。

歯周治療(歯槽膿漏)

歯槽膿漏に関しては、テレビにおける歯磨き材のCMで「歯がグラグラする」、「歯ぐきから血が出る」等の症状が出ると知られています。しかし、近年「歯槽膿漏」は医師からの心臓疾患、高血圧、糖尿病等の全身疾患が深く関係しているという報告があります。
歯槽膿漏を甘く見てはいけません。自覚症状として、歯の周りから出血する、歯がグラグラする、口の中がネバネバする、歯が長くなった感じがする、口臭がする、歯肉が赤く腫れている、歯磨き時に出血する、歯と歯の間に物が挟まる等の症状が出たら「赤信号」と考えて下さい。原因は歯の周囲につく歯垢、歯石です。歯石は歯垢に唾液中のカルシウムイオンが付いて固まったものです。思考、歯石は細菌の巣窟で、歯を支えている周囲の組織「歯肉、歯槽骨等」を破壊します。
治療は歯の周囲の汚れを除去することです。なかなか急には改善しない部位で、硬組織の歯と異なり、悪い部位を取り除いただけでは、軟組織の歯肉は改善に時間がかかります。そうならないためにも、毎日の口腔ケアが大切です。

審美歯科

虫歯になった歯を被覆または、充填する治療方法で、保険外の材料を使用します。
セラミック、ジルコニア、メタルボンド、e-max等色々な材質がありますが、患者さんのニーズや、希望に合わせて処置します。
また、金属アレルギー(銀歯装着による)の患者さんはこの治療方法をお勧めします。ブリーチングは、歯を漂白して歯を白くする方法です。欠点は歯の先端の透明感が失われます。

義歯

総義歯(口腔内に1本も残存していない)と部分義歯があります。双方とも保険診療で製作可能です。
保険外では、入れ歯の骨組みが金属で出来ているものや、部分義歯では針金のない義歯もあります。
保険外の義歯を希望する場合、初めて義歯を使い方には勧めていません。入れ歯がどういうものかがわからない患者さんに、いきなり高価な義歯を勧めても、使ってもらえない可能性がありますので、まずは保険適用の義歯を使ってみてからでも遅くはないと思います。

口腔外科

主に抜歯を中心とした治療です。親知らずが痛い、歯ぐきに埋まっている根が痛い、骨の下にある埋伏歯が痛むなど様々な症例があります。
特に親知らずの場合は、疼痛等の症状が出てなければ、抜歯後のリスクが大きくなる場合(抜歯後の腫脹、疼痛)があるので無理に抜歯する必要が無いですが、親知らずの存在が他の永久歯に害を及ぼす場合には、抜歯の選択も止むをえません。その辺りは患者さんと相談のうえ処置にいたります。
また口腔粘膜の疾患(口腔癌、前癌病変等)には精査することが大切です。

顎関節症

顎関節すなわち上下の閉開運動をつかさどる蝶番部位に、閉開時の疼痛および雑音、閉開運動が出来ない(開口障害)、顎の側方運動が円滑に動かない等の症状が出る疾患です。原因は個人の持つ噛み合わせが根本的に悪かったり、奥歯の抜歯後長期にわたり歯を補わなかったり、姿勢が悪い、不良な生活習慣等です。
治療法は、床副子という咬合平面版を装着して顎の安定を図ります。
歯を多少削除する場合もありますが、歯は削ると元には戻らないのでなるべく削らない様治療を進めます。

マウスガード

ボクシング、ラグビー、アメリカンフットボール、空手等のコンタクトスポーツのみならず、筋力トレーニング、ボディビルまたは弓道、アーチェリー等の「静止」を必要とするアスリートに装着することにより、口腔内の外傷や運動能力の向上を目的とします。

歯軋り・睡眠時無呼吸症候群

一般的に口腔内に床副子を睡眠時に装着して、歯軋りによる歯の摩耗、顎の撓みを無くす方法です。
睡眠時無呼吸症候群の場合でも床副子を使いますが、顎の位置をずらす事により気道を広げて呼吸し易くする方法です。

有病者へのアプロー(高血圧、糖尿病、腎臓疾患、肝臓疾患、心臓疾患等)

都立病院での診療経験で有病者に対応する知識が増え、また区の介護認定審査委員で医師、看護師、理学療法士とのタイアップにより、有病者の治療の「おさえどころ」がかなり明確になりました。
重度の場合は、通院先の担当医と連携しますので、安心して治療が受けられると思います。ですから、患者さんは恥ずかしがらずに今かかっている病気に対し遠慮なく言って下さい。

よくある質問

Q
虫歯、歯周病の原因は?
A
歯垢と歯石です。歯垢は細菌のかたまりで、細菌が口の中に残った糖分から酸を作り、歯を溶かして穴を開けてしまいます。これが「虫歯」です。この歯垢が唾液中のカルシウムイオンにより固まったものが歯石となります。この歯石が歯肉や歯を支えている骨を溶かし、歯周病となり徐々に歯をぐらつかせ最悪歯を抜くことになってしまいます。歯垢には粘着力があり、うがいでは落とせないので、食後、寝る前に歯磨きで歯垢を落としましょう。
Q
歯みがきしても虫歯、歯肉炎、歯周病になるのはなぜ?
A
「みがき残し」が多いためです。歯垢を落とすには、正しく歯ブラシを使う事が基本です。歯垢を落とせば歯石にならないので、歯周病の予防になります。
Q
「みがき残し」しやすい場所は?
A
歯並びがでこぼこしている所や、歯が重なって生えている(そう生)所は歯ブラシの毛先が届きにくい部分です。また、奥歯の噛み合わせ、歯と歯の間、歯と歯肉の境目等は虫歯になりやすい場所です。その場所を鏡で見て考えながら歯ブラシを行って下さい。
Q
他の歯の清掃手段は?
A
歯ブラシが届かない歯と歯の間は、「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を使いましょう。また、奥歯や歯並びの悪い所は「ワンタフトブラシ」がお勧めです。
Q
歯みがきを必ずしてもらいたい時期は?
A
「寝る前」は必ず歯みがきして下さい。寝ている時「みがき残し」があると、睡眠中は唾液の分泌が少ないために細菌の数が増え、虫歯、歯肉炎、歯周病を助長します。また、食後は30分たってから歯みがきして下さい。口の中の酸性度が一番高まる時間です。口の中が酸性になると虫歯、歯肉炎、歯周病を助長します。
Q
歯ブラシの強さ、圧力は?
A
150g~200gの力でみがいて下さい。強いと歯や歯肉を痛めてしまいます。また歯ブラシを歯面にあてた時に、歯ブラシが開かない程度の力で歯をみがいて下さい。
Q
虫歯は必ず治療しないとだめですか?
A
虫歯の知覚の部分(歯の神経)まで進む前に治療しましょう。神経まで侵襲すると歯が脆くなり、最終的に歯の破折を招き、ついでは抜歯になる可能性が高くなります。また、神経を除去すると痛みがなくなるため治療を中断してしまう患者さんが多いですが、歯に抵抗力が無く、神経を除去しているため再度の歯の疼痛が無いので放置しておくと歯がぼろぼろになって、最終的に抜歯になる可能性が高いです。また、その状態で食事すると、食事の食べ残し、歯のみがき残しが多くなり、口臭の原因となり歯周病を助長します。
Q
部分義歯を装着している患者さんへ
A
部分入れ歯を支えているバネの部分の歯は歯垢、歯石がたまりやすい歯であり、他の歯に比較して噛み合わす力のストレスが大きく受ける歯です。従って特に注意して歯磨きをして下さい。
Q
糖尿病、高血圧症、心臓疾患、脳血管疾患を有する患者さん及び人工透析をしている患者さんへ
A
上記の病名を有する方は、出血をともなう処置が健康状態によって出来ない可能性があります。どうしても歯科的処置が必要な場合は、通院している病院、医院の担当医へ当医院から処置内容を書いた報告書を作成し郵送しますので、教えてください。また、服用しているお薬の「お薬手帳」も拝見させて頂きます。
Q
妊婦、または懐妊なさっている患者さんへ
A
上記の患者さんは必ず申し出て下さい。歯の治療が必要な場合は、担当の産科医に口の中の状況の報告書を作製し郵送いたします。産科医の指示のもとに治療を行うので安心して下さい。

噛むことの効用